全星薬品工業株式会社

スモールスタートに最適な柔軟なポイントライセンス体系が採用の決め手!

全星薬品工業株式会社ではシステム障害の発生を契機に、サーバ・ネットワーク監視ソリューションの導入を検討しました。数ある監視製品の中で「パトロールクラリス」を採用した決め手となったのは、自社の運用にあわせたスモールスタートを実現するのに最適な柔軟なポイントライセンス体系だったと語ります。

インタビュー:全星薬品工業株式会社 情報システム部 参事 佐倉 一輝

全星薬品工業株式会社
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  3. 全星薬品工業株式会社は、1951年の創業以来、優れた製品を世に送り出すことが人々の健康維持に貢献できるものと考え、独創的な研究開発力と高度な生産技術力に磨きをかけてきました。ニプログループの一員として、引き続き特徴のあるジェネリック医薬品の開発、並びに内服固形剤のグローバルな製造受託会社として生産・品質管理の拡張整備を進め、高品質で安価な製品を安定して提供できるよう努めております。

導入理由システム障害発生を契機に監視ツールの導入を検討

弊社のサーバ・ネットワーク監視ツール「パトロールクラリス」をご導入いただいた背景を教えてください。

佐倉:弊社では複数ホスト構成の仮想サーバを持っていまして、そこで30台程度のゲストサーバを動かしていました。
パトロールクラリスを導入する前は特に監視ツールは導入しておらず、毎朝業務が始まる前に手動で各ホストの状態確認を30分程度かけて行っていました。

構築してから4年程度はずっと安定して稼働していたのですが、ある日、突如ホストの一つが夜間にフリーズしていたことがありました。翌朝の点検の時点では、ホストが落ちているが、ゲストサーバは別のホストで動いていたので、一応業務開始しても問題ないと判断してしまいました。しかし、実はサーバは起動していましたが一部プロセスが動いてなかったことが後になって判明しました。

そして、運が悪いことにそれが製薬に関係するサーバだったので、途中で業務を止めざるを得なくなってしまい、結果、生産業務に支障を出してしまいました。

朝の点検の時点ではプロセスが動いていないことまでは気づけなかったのですね。

全体で30サーバくらいあり、毎日プロセスまで確認するのはリソース的に不可能だったので、これは監視ソリューションを入れなければという話になりました。その当時ちょうど展示会が開催されていたので、そのときにパトロールクラリス含め、いくつかの製品で比較・検討をはじめたというのがきっかけです。

採用の決め手スモールスタートに最適な柔軟なライセンス体系

「パトロールクラリス」以外にも他の監視製品も検討されたとのことですが、他社の監視製品と比較して優れていた点などありましたか?

佐倉:パトロールクラリスを選んだ理由として他社製品と一番大きな差は監視デバイスの数に制限がなかったことです。
元々スモールスタートさせるつもりだったのですが、他社の製品でスモールスタートに丁度よいエディションでは監視デバイス数に制限がありました。
初期費用は実はパトロールクラリスが一番高かったんですが、将来的に監視範囲を拡大して、上のエディションに変えようとすると、他社製品だと大きく金額が上がってしまうのに対して、パトロールクラリスは監視デバイス数に制限がなく、ポイント制のライセンス体系のため、細かな単位で監視数を増やせるというメリットがありました。

そのため、長期目線で考えると、スモールスタートしたときに自分たちのペースに合わせて費用の部分を柔軟に調整できるパトロールクラリスの方が最終的には安価になると思って選びました。

パトロールクラリスは必要な監視設定数分のみ購入できるポイント制のライセンス体系

▲ パトロールクラリスは必要な監視設定数分のみ購入できるポイント制のライセンス体系

将来を見越した投資という観点でパトロールクラリスを選ばれたのですね。

はい。実際、導入当初は生産に関わるサーバと装置の計30デバイス弱を監視していたのですが、パトロールクラリスの新バージョンになった際にSNMPのインターフェース監視が新機能として追加されましたので、それを試すために先日、ポイントを追加して、通信装置(L3スイッチ、L2スイッチ)の監視も増やしています。

あとは、監視ごとにすごく細かく設定できるというのが魅力でしたね。
特にアラート発生時にメールの通知先をそれぞれの監視項目ごとに変えられる点は運用で非常に役立っています。

導入効果対応レスポンスの向上と障害発生時の周知の効率化

「パトロールクラリス」を導入したことにより効果として実感している点はありますか?

佐倉:対応レスポンスの向上と障害発生時の周知です。
もともと、プロセスが稼働していない等のサーバが起動はしているけれど使えない状態を把握したいというのが目的でした。パトロールクラリスを導入して、各システムの必須プロセスを監視登録しているのですが、やはり中には必須プロセスが落ちてしまうこともありまして、それが即座にアラートメールとして通知されるのでいち早く対応することができています。

また、採用の理由にも挙げさせていただいたように、監視項目ごとにアラートメールの宛先が変更できるので、必要に応じて、工場システムの運用部門の各関係者にもアラートメールを飛ばすことができるようになりました。
障害が発生した際、復旧作業は私を含めた情報システム部門が担当するのですが、復旧作業中も工場システムが使えてしまう状態の時もあるので、以前は障害が発生した後に、個別に運用部門の方に連絡して工場システムを利用しないよう伝達していました。今は、運用部門の関係者もパトロールクラリスからのアラートメールを見れるようになったため、そのメールを起点に工場システムの利用を停止するという手順が作れました。

こういった点がやはり入れてよかったと思っているところです。

パトロールクラリスでは監視項目ごとにメールの送付先を設定可能

▲ パトロールクラリスでは監視項目ごとにメールの送付先を設定可能。
メール以外にもチャットへの通知やコマンドアクションも実行可能

監視ツールは初の導入ということでしたが、弊社のサポートは利用されましたか?

佐倉:そうですね、結構序盤の頃から使っていました。
先日もパトロールクラリスが起動しなくなってしまったという問題が起きた時に問合せをさせていただき、細かく解決までアドバイスして頂けました。
サポート対応の中で、結構細かな設定まで教えてくれる担当の方もいらっしゃいますが、問合せ内容により必ずしもそういう高度なレベルの回答をいただけない時もありますので、今後高度なレベルでのサポート標準化は期待をしております。

展望データの蓄積・分析による予防保全の徹底

最後に今後の構想をお聞かせください。

佐倉:正直な話、まだ機器を監視して障害が発生したらメールで通知するという基本的な使い方しかできていません。
通信量等もレポート機能で表示していたりはするのですが、これをマップ機能で視覚的に表示しモニタリングしていきたいです。
あとは現状、監視をしていく中でアラートの頻度が多い機器や監視項目もあり、そういったデータを蓄積・分析していくことにより予防保全を徹底していかなければと考えております。

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