株式会社フルキャストホールディングス

監視運用だけじゃない!アウトソースしていた業務プロセスすべてを自動化した「ロボシュタイン」の活躍とは?

監視運用だけじゃない!アウトソースしていた業務プロセスすべてを自動化した「ロボシュタイン」の活躍とは?

(写真右)株式会社フルキャストホールディングス 情報システム部  担当部長 日向野 渉
(写真左)IIMヒューマン・ソリューション株式会社 ソリューショングループ2 副主任 麦沢 一博

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  3. 人材総合サービス企業の株式会社フルキャストホールディングスは、市場や企業のニーズに合わせ、「短期人材紹介」「人材派遣」「シニア派遣」「ドライバー派遣」「外国人派遣」「家事代行サービス」といった適材適所の人材サービスや、人材サービスと親和性の高い「給与計算代行サービス」「年末調整事務代行サービス」「マイナンバー収集・保管サービス」といった各種BPOサービスを提供できるグループ会社を傘下に置く持株会社です。

コムスクエアソリューションを活用した監視運用構成図

コムスクエアソリューションを活用した監視運用構成図

▲パトロールクラリスによる監視を行い、障害時に発呼されたアラートメールが、ロボシュタインを介してアラートコール連携され、アラートコールから運用者に電話連絡が入る仕組み。
また、ロボシュタインでは外部ベンダーが社内システムにアクセスする際の、アカウント承認作業もREDMINEと連携を行い自動化。

パトロールクラリス導入理由IT投資におけるコストパフォーマンスを重視した、
理想的な監視ツール

御社では監視運用業務を弊社のパートナー企業でもある、IIMヒューマン・ソリューション株式会社(以下IHS)に委託されているというお話を伺いましたが、IHS社との関係性についてご説明いただいてもよろしいでしょうか?

日向野:IHSさんには、パトロールクラリスを導入した数年後から入ってもらっています。インフラ全般の監視運用をIHSさんに常駐でご支援をいただいております。

御社では複数の弊社製ソリューションをご利用いただいておりますが、まずはサーバ・ネットワーク監視ツール「パトロールクラリス」を導入した背景を教えてください。

日向野:弊社がパトロールクラリスの利用を開始したのは2015年になるのですが、それ以前は社内システムの監視を積極的にはしていませんでした。
当時はオープンソースの監視ツール「Nagios」を使って社内システムの一部分のみ監視をしていましたが、実施したい監視の幅が広がってくるにつれ、本格的に監視体制を構築しようと決めました。

パトロールクラリス以外の監視製品も検討されたとのことですが、最終的にパトロールクラリスをご採用いただいた理由はなんだったのでしょうか?

日向野:導入の決め手になったのは、監視の幅が広いことと、運用コストが低いことです。
パトロールクラリスでは、サーバやネットワーク機器の監視に加えて、Oracleのセッション監視をはじめとするアプリケーションの監視もできる点、なおかつ監視の幅を拡げてもコストコントロールが容易な点が魅力的でした。

弊社では数百台の仮想マシン、物理機器を監視していますが、さらにアプリケーション監視まで追加しようとすると、他社の監視ツールではコストが膨れ上がってしまう。
一方でポイント制を採用しているパトロールクラリスなら、監視対象数に関係なく利用した監視項目の総数で金額が決まります。

正直、今までコストをかけていなかった「監視」に対して考えると初期費用は高額に見えた部分はありますが、マシンやアプリケーションの優先度に応じて監視構成を組みなおしながら、契約したポイント分の料金で監視運用ができるパトロールクラリスは、IT投資においてコストパフォーマンスを重視する弊社にとっては、理想的な監視ツールでした。

パトロールクラリスは必要な監視設定数分のみ購入できるポイント制のライセンス体系

▲パトロールクラリスは必要な監視設定数分のみ購入できるポイント制のライセンス体系

パトロールクラリス導入効果長期的なデータ蓄積による障害の兆候検知や発生防止に役立つ

ありがとうございます。
実際に、パトロールクラリスを導入したことによる効果などは実感されていますか?

日向野:導入前と比べて、不具合や障害が減ったのを実感しています。

メモリ使用率やディスク容量といったリソースの消費具合をただ監視するのではなく、長期的なデータとして蓄積することができるので、数値に増減があった時などは早めに対策をとり、障害の兆候検知や発生防止に役立っていますね。

ワーニングやアラート発呼の設定自体も細かくできますし、監視状況のグラフも簡単に出力・操作して運用者が常に社内インフラ全体のステータスを把握できるので、障害の予兆を発見できるようになりました。

パトロールクラリスをご利用いただくなかで、「ここをもっとこうして欲しい」などの改善要望があれば是非お聞かせください。

日向野:パトロールクラリスは、バージョンアップが少し手間だなと感じた経験があります。
弊社でも4年ほど前にバージョンアップを実施したのですが、メモリ関係のエラーが発生してしまい、サポートに何度か問い合わせをさせていただき、最終的にはなんとかなったのですが、結構な手間と時間を取られたというのは事実です。

詳細な設定をしている項目については難しいかと思いますが、PING監視のような通常の監視設定は、バージョンアップの前後でもっと簡単に引き継ぎができるようになったら嬉しいですね。

ご意見ありがとうございます。ご意見は今後の開発の参考にさせていただきます。

ロボシュタインの導入理由監視業務を含む広範な業務領域を効率化できるポテンシャル

続いて、同じく御社でご利用いただいている、IT運用自動化プラットフォーム「ロボシュタイン」についてもお話を伺いたいと思います。
パトロールクラリスをご利用いただいていた中で、ロボシュタインも導入いただいた経緯はどのようなものだったのでしょうか?

日向野:パトロールクラリスを導入してからの数年間は社内リソースのみで監視運用をしていたのですが、数年前からIHSさんに運用を委託するようになりました。
その中で、もともと自社でもロボシュタインを利用していたIHSさんに提案をいただいて、弊社の運用業務にも自動化の余地が十分あるということが見えてきました。

IHS 麦沢:弊社はRPAベンダーとして数多くのツールを取り扱っていますが、一般的なRPAツールは情報システム部門のIT運用には適用しづらい面がありました。

しかし、実際に弊社内でロボシュタインの利用を進めていくうちに、監視業務を含む広範な業務領域を効率化できる、ロボシュタインのポテンシャルに気づいたのです。
人がPCの画面で行った手動の操作を記憶して自動化するRPAツールとは異なり、ロボシュタインはサーバやアプリケーションに直接情報を投げることができます。(例えば、情報収集や命令を与えるなど)このような点が、IT運用に適した自動化ツールであると考えました。
フルキャスト様でも監視業務内外でロボシュタインによる効率化が実現できそうだと感じたため、ご提案させていただいたという経緯です。

ロボシュタインの導入効果アウトソースにかかっていたコストが2/3に

IHS様からのご提案が導入のきっかけになっていたのですね。
ちなみに、ロボシュタインをどのようなシーンでご利用いただいているのですか?

麦沢:監視運用自動化と監視以外の業務自動化の両方で活用しています。

「監視運用の自動化」でいうと、サーバやアプリケーションで発生した障害のアラート通知のハンドリングと電話通報を自動化しています。こちらに関しては、パトロールクラリスとロボシュタインに加えて、同じくコムスクエアの「アラートコール」も活用しています。
パトロールクラリスから発呼されたアラートメールが、ロボシュタインを介してアラートコール連携され、アラートコールから運用者に電話連絡が入るという仕組みを作っています。

コムスクエアソリューションを活用した監視運用構成図

▲コムスクエアソリューションを活用した監視運用構成図

弊社のクラウド型自動電話通知サービス「アラートコール」もご利用いただいて監視運用業務の自動化を実現されているのですね。

麦沢:はい。フルキャスト様ではサーバのアラートを重要度別に分類しているのですが、アラートメールが発呼されるとロボシュタインが重要度の判定を行い、最終的には私たち運用担当者に自動で電話を掛けてくれます。

また、フルキャスト様ではFAXの送信数を毎朝チェックするツールが稼働しているのですが、送信数が既定の数を満たしていなかった場合には、ロボシュタインからアラートコールに連携され、サーバ監視同様、担当者に自動で電話連絡が入るようになっています。

先ほど、監視運用以外の業務も自動化されていると伺いましたが、こちらについても教えていただけますか?

日向野:外部ベンダーの作業者が社内システムにアクセスする際の、アカウント承認作業を自動化しています。

ベンダーの作業者にアカウントを発行しているのですが、内部統制の観点から、作業時以外は無効化しています。
メンテナンス作業がある時は、プロジェクト管理ツールのREDMINEを通してアカウント申請をしてもらった上でアカウントを有効化するのですが、作業が終われば無効化する必要があります。

この煩雑なアカウント有効化・無効化の切り替え作業を自動化してくれているのが、ロボシュタインというわけです。

アカウント申請の処理を自動化する以前と比べて、ロボシュタイン活用のメリットはありましたでしょうか?

日向野:申請が承認されてから、アカウント有効化までにかかる時間の短縮、そしてアカウント申請に係る業務に発生するコストの削減を実感しています。

ロボシュタインを導入するまではアカウント有効化・無効化を外部ベンダーに実施していただいていたのですが、REDMINEで申請が行われるとメールが送信され、そのメールを人が確認し、人が有効化作業を行うといった運用でしたが、この作業を人で行う必要があるのか疑問ですし、作業をアウトソースしていたので、毎月コストがかかっていました。
ロボシュタインがメールを受信すると、即処理が行われるため申請してから有効化されるまでの時間が短縮され、アウトソースにかかっていたコストが2/3になりました。

最後に、パトロールクラリスやロボシュタイン、アラートコールを活用して監視運用を行っていく上での、今後の展望をお聞かせください。

麦沢:そうですね。
運用者としては、深夜にアラートコールから頻繁に電話がきて起こされるにはツラいので(笑) 軽微な障害に関しては自動復旧、深刻度の高い障害が発生すれば電話連絡が入るというような処理を実現できればと考えています。

日向野:他社での活用事例を色々と教えていただけたらと思います。
ロボシュタインは情報システム以外の部署で業務自動化を行う際のツールとしても検討する余地があるのではないかと考えています。

貴重なご意見ありがとうございました。今後は、御社の業務自動化の参考となるようなロボシュタインの活用事例等を弊社からも積極的に発信させていただきます。

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