ユニアデックス株式会社
リモートサービス拡充には効率化が不可欠!
パトロールクラリスが監視運用サービスの基盤に採用される理由(わけ)
ユニアデックス株式会社
エクセレントサービスリレーション本部アドバンスドサービスセンター
リモートマネジメントサービス部 南口 武
運用工数の改善を目指した
監視サービス基盤のリプレイス
まず、はじめに御社の「リモート運用サービス」について簡単にご説明いただけますでしょうか。
南口:リモート運用サービスは、弊社が運用するリモート監視センターからVPNや専用回線でお客様のIT機器に接続し、機器の監視やバージョンアップといった業務を実施するサービスです。
機器に負荷がかからずメンテナンスフリーなエージェントレス監視を早い時期から取り入れていたため、手軽にシステム監視を始めていただくことができ、なおかつ機器本体のバージョンアップ等に左右されない安定したリモート運用サービスとなっております。
また、20年以上にわたって業種・規模ともに多種多様な企業様サポートしてきたなかで培った運用ナレッジを活かし、業界やお客様ごとに最適な監視運用を提供しています。
今回の導入は既存監視ツールからのリプレイスだと伺っておりますが、新たな監視ツールの導入に至った背景をお聞かせください。
南口:もともとのきっかけは、これまで弊社のサービス基盤として長年利用してきたサーバ・ネットワーク監視ツールのEOL(保守終了)が決まったことにありますが、このツールを使って運用サービスを提供していく上でいくつか課題を抱えていたのも事実です。
これまでの監視ツールでは監視機能自体はあまり充実していなかったため、ツールが対応していない監視項目については弊社内で個別の監視スクリプトを作成して運用していました。
そのため監視結果の一元管理ができておらず運用工数の肥大化に繋がっていました。
また、この監視ツールには機器や監視項目を一括登録する術がなく、新規のお客様が増える度、お客様のIT機器を弊社の運用担当者が一つひとつ手動で登録し、登録した各機器への監視追加などもすべて手作業で行っていました。
お客様ごとに個別の監視スクリプトを用意したり手動で登録作業を進めていると、作業工数がかさむだけでなくヒューマンエラーが起こる可能性も否めません。
そのため、監視ツールのリプレイスが決まった際には、開発や登録作業に手間のかからない高機能な監視・管理機能を持った製品をいくつかリストアップし、その候補の中に御社のパトロールクラリスも入っていました。
機能とコストのバランス!
充実のAPIによる外部連携が決め手
他社の監視ツールと比較をした上でパトロールクラリスを選定いただいたのには、どのような理由があったのでしょう。
南口:端的にいえば、比較検討した監視ツールの中で、機能とコストのバランスが一番取れていたのがパトロールクラリスでした。
実は、単純に製品価格だけを比較すればパトロールクラリスよりも手の届きやすい国内製の監視ツールはありました。
ただ、この国内製の監視ツールは最低限の監視項目にしか対応しておらず、結局は個別に監視スクリプトを作らなければならないだろうという懸念がありました。
対照的に、同じく検討していた海外製の監視ツールは優れた監視機能を持っていたものの、弊社の監視ニーズに合わせて機能モジュールを積んでいくと非常に高額になってしまうことがわかりました。
また、海外製品の例に漏れず1、2年ごとにバージョンアップが実施される監視ツールでは、定期的なツールのメンテナンス作業に運用リソースが削られてしまうのではないかと危惧していました。
一方で、パトロールクラリスは海外製の監視ツールに引けを取らない監視レベルの高さを有しながら、すべての監視機能をオプションなしの標準機能として提供している点を評価していました。
基本的な死活監視やリソース監視から監視対象機器にリモートログインし、細かな情報を取得する玄人向けの監視項目までをすべて標準機能で実現できるため、監視スクリプトを書かずともパトロールクラリス一台であらゆるお客様のシステム環境を監視できます。
そのため、一部の監視機能だけは別のツールを用たり、部分的にスクラッチ開発をするというような例外をなくし、すべての監視をパトロールクラリスに集約できることは、監視運用サービスを提供する弊社にとって大きなメリットに思えました。
▲ 豊富な監視テンプレートですべての監視をパトロールクラリスに集約
他にも、API機能の充実ぶりは高く評価しているポイントです。
弊社ではインシデント管理ツールを監視ツールとは別で利用しており、このインシデント管理ツールとの連携も重要視していました。
他の製品ではAPIによる外部連携がほとんど出来なかったのですが、パトロールクラリスでは、機器や監視設定といった登録情報だけでなくアラートや障害履歴の詳細などもすべて外部に出力することが可能ですので、弊社のように膨大な監視情報を取り扱う場合でも、インシデント管理を効率化することができそうだと感じました。
監視レベルの高さは言うまでもありませんが、運用負担を軽減してくれるという観点からも、パトロールクラリスは弊社のリモート運用サービスをさらにブラッシュアップしていく上で非常に心強い監視ツールだと感じ、最終的な導入決定に至りました。
運用工数の削減による
サービスブラッシュアップ!
ありがとうございます。パトロールクラリスをご採用いただいたのは最近のことですが、導入後に感じたメリットや今後の展望を教えて下さい。
南口:現在(※2021年11月時点)はまだ、これまでと同じ監視ツールを利用していますが、2021年末から年明けにかけて徐々に既存のお客様をパトロールクラリスに移行していく予定です。
現在は社内メンバーでパトロールクラリスの検証を進めている段階ですが、CSVファイルでの機器一括登録や監視テンプレートを使えば運用工数を大幅に削減することができるだろうと期待しています。
ちなみに、弊社がこれまで利用してきた監視ツールにはこのような効率化機能が一切無かったため、パトロールクラリスをすぐに使いこなすのは難しいだろうと思っていましたが、基本的な操作方法からちょっと便利な使い方まで、本当にすべてが公式マニュアルに収録されていたのは驚きでした。
マニュアルには索引もついているので、操作中にわからないことがあってもすぐに該当する情報に辿り着けるんです。
ITシステムのようにマニュアル資料が膨大になりがちな分野では、探している情報が見つからず迷子になってしまうというのはよくあることなので、索引をつける心遣いは我々ユーザーにとって非常にありがたいものですね。
▲ はじめての方向けのマニュアルも充実。純国産製品だからこその安心感。
マニュアルを活用しながら習熟度を高めていけば運用業務をスムーズにすることができるので、結果として弊社のリモート運用サービスをより安価に提供していくことができるのではないかと考えています。
また、既存のお客様の移行と並行して、パトロールクラリスの豊富な監視項目をベースにサービスメニューのブラッシュアップも図っていければと考えています。
運用現場のリアルな声を取り入れ、
より実用的なサーバ・ネットワーク監視を
最後に、現時点でパトロールクラリスの機能やサポート対応に関して弊社へのご意見などありましたら、ぜひお聞かせ下さい。ユーザー様のご要望には可能な限りお応えしたいと思っております。
南口:コムスクエアさんが顧客ニーズに対して敏感なことは、なんとなく感じ取っているんです。
というのも、パトロールクラリスの監視機能一覧をチェックしていた際に、どう考えても運用現場からリクエストがあったとしか思えない、ニッチな監視項目を数多く見つけましたからね(笑)
実際に監視ツールを使っていく我々からすれば、作ったものしか売らないというスタンスを取らずにユーザーの声を拾ってくれる姿勢はありがたいものです。
弊社でも本格的に移行が始まれば、「ここの仕様を変えてほしい」「こういう使い方はできないのか」という技術要望が、運用メンバーからたくさん挙がってくると思います。
ですので、これからも引き続き、そういった細かい相談にも乗っていただけると嬉しいですね。