ALSOK株式会社

入力の「揺れ」と「漏れ」を根絶。月500件のインシデント登録を完全自動化し、データ分析を高度化する方法

ALSOK株式会社
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  3. ALSOKは、警備・ビル管理・介護など多様な事業を展開するなか、2025年の創業60周年を機に社名を「綜合警備保障株式会社」から「ALSOK株式会社」へ変更し、セキュリティを軸に多様なリスクへ対応する企業グループへの進化を目指しています。

インタビュー:ALSOK株式会社
開発技術部 警備システム運用室 西日本ネットワークセンター
西野 伸雄 様
川﨑 航平 様

課題月500件のインシデント登録が運用を圧迫。
「入力の揺れ」も分析の妨げに

御社の事業概要と、皆様のミッションを教えてください。

西野様:ALSOKは警備というイメージが強いと思いますが、弊社は多様なリスクに対応して社会に安全・安心を届けるために、警備・ビル管理・介護などを組み合わせたサービスを幅広く提供しています。最近では、お客様の建物設備やIT機器などが故障した際に、現地に弊社警備員が駆け付けてDXを駆使して応急処置を行うレスキューサービスの提供を開始しました。私共のセンターでは、このような多種・多様なサービスを支えるシステムについて、安定稼働を実現するための維持・管理を継続的に行っています。

川崎様:私は同センターでシステムの監視・運用を担当しています。
以前は現場での電気工事に近いフィールドワークに従事しており、IT運用の部署に異動してきたばかりのタイミングで今回のプロジェクトに関わることになりました。

運用の自動化を検討された背景には、どのような課題があったのでしょうか?

西野様:事業の多角化に伴い管理すべきシステムが多様化・複雑化し、運用の高度化・合理化が喫緊の課題でした。2年前にITSM(ITサービスマネジメント)ツールを導入し、システムで発生したインシデントの詳細情報の蓄積を開始したことで、インシデントの対応時間を削減できた反面、月間約500件にのぼるインシデントの起票作業が現場の大きな負担になっていたのです。

川崎様:監視システムのアラートを確認し、手作業でITSMツールへ転記するというシンプルな作業ですが、1件あたり約5分を要していました。年間で換算すると約500時間。
これが積み重なり、本来注力したかった改善活動の時間を圧迫していました。また、人によって入力内容に「揺れ」が生じるため、後からデータを集計・分析しようとしても正しくカウントされないという精度面での課題もありました。

選定理由10カ月で投資回収可能なコストメリットと、
既存ツールとの柔軟な連携

数あるツールの中から、なぜ「robostein(ロボシュタイン)」を選ばれたのですか?

西野様:最大の決め手は「投資対効果の明確さ」です。
他社製品は従量課金制が多くコスト予測が困難でしたが、ロボシュタインは定額制のため収支計算が立てやすく、約10カ月で初期投資を回収できると試算できました。
自動化を進めるほど1フローあたりの単価が下がるため、経営層への説明も非常にスムーズでした。

川崎様:現場視点では、APIやWebhookを活用して既存ツールと柔軟に連携できる点が魅力でした。また、以前からコムスクエアさんの監視ツール「パトロールクラリス」を利用しており、サポート体制や品質への信頼感があったことも後押しになりました。

実際に自動化フローを構築してみた際の手応えはいかがでしたか?

川崎様:私は元々エンジニアではなく、Excelマクロを少し触ったことがある程度でしたが、ロボシュタインのGUIは非常に直感的でした。ほぼマウス操作だけでフローが完成するため、プログラミングへの心理的ハードルを感じずに取り組めました。

西野様:検証期間は1カ月ほどでしたが、コムスクエアさんに実務に即したサンプルフローを先行して作成いただけたおかげで、立ち上がりが非常に早かったと感じています。

導入効果「登録漏れゼロ」を実現。記録作業からの解放

現在の活用状況と、導入による効果を教えてください。

川崎様:まずは最も工数がかかっていたインシデント登録の自動化を推進しました。
最大の成果は、ヒューマンエラーによる「登録漏れ」が完全にゼロになったことです。データの精度が保証されたことで、分析の信頼性も向上しました。

西野様:現在、インシデント登録の約半分を自動化できています。これにより、運用担当者が「記録」という事務作業に追われるのではなく、インシデントの本質的な解決やその他の改善活動にリソースを集中できる環境が整いました。心理的な余裕が生まれたことも大きな効果です。

今後の展望AI活用による属人化の解消と、
運用を「予兆管理」のフェーズへ

今後の展開について、どのような構想をお持ちでしょうか。

川崎様:残る社外向けシステムのインシデント登録についても順次自動化を拡大します。
また、単なる事後対応の自動化に留まらず、サーバーの稼働状況を定期取得・解析することで、重大な故障が起きる前に手を打つ「インシデントの予兆管理」にも挑戦したいですね。

西野様: ロボシュタインは、特定のトリガーに対して柔軟なアウトプットを出せる「自動化プラットフォーム」として非常に優秀です。
今後は新機能としてご案内いただいた「AIによるフロー自動生成」にも期待しています。
フロー作成をさらにAIが支援してくれるようになれば、開発の属人化を防ぎ、現場主導の自動化をさらに加速させていけると考えています。

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