新バージョンを発表。次世代監視に向けたIPv6、仮想化(VMware)に対応!

株式会社コムスクエア(本社:東京都江東区、代表取締役社長:上嶌 靖 以下、コムスクエア)は、 自社データセンターで開発し運用、販売しているエージェントレスによるサーバー・ネットワーク監視ソフトウェア「パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)」の最新バージョン(Ver3.5.0)を発表いたしました。
IPv4の枯渇問題、コスト削減における仮想化によるリアルサーバーの集約、電源・電流などの環境対策、そしてTCO削減による経営利益への貢献など、サーバーやネットワーク機器を運用・監視する管理者で解決すべき問題が増えてきております。 今回のバージョンアップでは、次世代の監視に必要不可欠なIPv6と仮想化ソリューションの国内No.1シェアのVMwareに対応することで、より一層の製品強化を図り、顧客満足を高めてまいります。

新バージョンの特徴

パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)は、顧客満足の向上を至上課題に日々の製品開発を推進しています。これは、ユーザー様のご要望に応えるだけでなく、開発元であるコムスクエア自身のデータセンターのサービスと機能を向上・改善させることにも繋がっています。
今回のバージョンアップにおいては、次世代対応、機能強化、品質向上をテーマに注力することで、リアルからバーチャルへ移行を進めているユーザー様のご展開を円滑にサポートし、監視ソフトウェアとしての「最適の進化」を果たすことができました。

IPv6対応

近々の在庫枯渇が予測されているIPv4グローバル・アドレスに替って、次世代インターネットプロトコル技術のIPv6の普及が予想されます。そのため、いま現在IPv6を導入していない企業様においても、今後の企業網のIPv6化対応は重要となってきます。パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)では、今回のバージョンアップよりIPv6に対応し、お客様が社内システムをIPv6対応機器に入れ替えられた場合にも、新たな監視ソフトウェアを導入することなく、スムーズにご利用いただけるようになります。

VMware対応

サーバー統合によるハードウェアコストの削減や、環境問題(グリーンIT)への対応などにより、企業システムにおける仮想化ソフトウェアの採用事例は顕著な伸びを示しております。そのため、仮想化されたシステムに適したサービス監視、サーバー・ネットワーク監視が必要とされてきている状況です。
パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)では、仮想化ソフトウェアベンダーVMware社の最新バージョン、VMware vSphere 4に対応させるバージョンアップを実施。VMware仮想プラットフォーム上で動作する仮想マシンの監視を実行することが可能になりました。

また、これに伴い動作環境も拡大し、パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)のマネージャー及びサブマネージャーを仮想マシン上にインストールする場合でも、動作環境として取扱い、サポートを提供いたします。

新バージョンの主な追加・改善項目(抜粋)

No. 項目 追加 改善 顧客ご要望を
反映
1 IPV6対応(pingのみ)  
2 Winプロセス監視機能の追加  
3 ユーザー置き換え文字列設定機能の追加  
4 ログ詳細監視に否定形記述(!)の追加  
5 サーバー登録時にグループに追加できる機能の追加  
6 ssh接続時、パスフレーズ、パスワード認証の場合の速度アップと安定性向上    
7 デバッグ情報機能の追加    
8 ドロップダウンメニューの追加    
9 デフォルトリレーSMTPサーバーの複数指定機能の追加  
10 TRAP監視機能の不具合対応、安定性向上    
11 SNMP監視機能のチューニング  
12 URL監視、URL階層監視でProxy利用時のBASIC認証対応  
13 LDAP監視のbind認証対応  
14 PING監視のパケット長変更機能の追加  
15 DB系監視に時刻ずれ秒数変更機能の追加  
16 コマンド実行監視結果を内部監視履歴に追加    
17 カスタムグラフの並べ替え機能の追加  
18 正規表現のマルチバイト化対応  
19 内部監視履歴に文字コード指定、折り返し設定を追加  
20 監視テンプレートのインポート/エクスポート機能を追加  
21 トラフィック監視にインターフェース一覧取得機能を追加    
22 mysql監視、EZURL監視、URL階層監視の安定化    
23 ロードアベレージ監視の閾値を999に  
24 作業状況をサーバレポート、障害履歴に表示  
25 カスタマイズ(RT/SW)監視をチャット監視機能として強化、すべての機器に対応    
26 監視除外中の復旧を障害履歴に残すよう修正    
27 rap監視以外の監視の重複設定に対応    
28 別IPでの監視に対応  
29 メールヘッダの日付が文字化けする場合の対応    
30 Windows2008へのトラフィック監視での不具合修正    
31 IE8に対応    
32 ほか、各監視機能のチューニング、不具合対応等    

パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)について

コムスクエアが、自社のiDC/MSP実績で培った技術・ノウハウ・経験をベースに開発したサーバー・ネットワーク監視ツールです。システム監視の運用に関わる業務と時間のロスを削減して、効率化を推進することが可能です。全システムの稼動状況を的確に把握して「システムを止めない運用」を実現し、ユーザーのTCO*削減に寄与します。

iDC/MSP事業者等の商用利用や、官公庁、地方自治体、大学、大手民間企業における自社使用等、幅広くご採用いただいております。
*Total Cost of Ownership:コンピュータシステムの導入、維持・管理等にかかる費用の総額

エージェントレス方式で監視の設定・変更が簡単&便利になって、運用効率を向上

従来のシステム監視製品は、エージェント(監視プログラム)を監視対象のサーバーへ直接インストールする方式が主流でした。
これに対して「パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)」は、エージェントを監視対象のサーバー内へ置かない「エージェントレス方式」で、サーバー、ネットワーク機器等をリモート監視することが可能です。監視対象の設置先における作業負担を削減のうえ、監視環境、監視メニューの設定や変更が簡便化されて、監視体制の運用効率を高めることができます

サービスの要となる「WEBシステム」、「業務システム」の安定運用までサポート

サーバーやネットワークの各機器に対する死活監視、リソース監視等の通常の監視メニューに加えて、サービスレイヤーへの監視(URL階層監視、コンテンツ改竄監視、Logキーワード監視等)も可能です。
さらに、ユーザー自らが設定したコマンドの実行結果を監視できるカスタマイズ監視、SSL証明書期限の監視等も揃っており、「WEBシステム」、「業務システム」の安定運用までを支えます。

大規模から小・中規模まで幅広いユーザー層に導入。
現在、日本国内では、下記業種の全国約500社様に、幅広くご導入いただいております。

官公庁、地方自治体、大学・教育機関、ISP事業者、メーカー系MSP事業者、キャリア系MSP事業者、独立系MSP事業、公益法人・団体、大手通信キャリア、システム開発事業者、eコマースサイト運用者、SNS・ブログ運用者、大手民間企業

クラウドから中国語版までユーザーニーズにマッチした監視システムを提供

パトロールクラリス(PATROLCLARICE®)では、従来からのパッケージ版に加えて、当社データセンターよりインターネットを経由して直接お客様のシステムをリモート監視できるクラウド型監視サービス「パトロールクラリスCloud」も提供中です。

また、海外展開の第1弾として、中国語化対応のパッケージ「パトロールクラリス中文版」もリリースして中国市場にも展開し、大手金融機関ほかの現地企業様、中国に進出中の日本企業様等にご導入いただいております。

外部監視
21種類外部からのアクセスに対しての応答を監視
内部監視
27種類各サーバーへログイン(ssh/netbios/telnet等)のうえ
内部から監視
・Ping監視
・EZURL監視
・URL階層監視
・DNS監視
・FTP監視
・POP監視
・SMTP監視
・NTP監視
・指定PORT監視
・LinkUp監視
・Oracle監視
・MySQL監視
・Postgres監視
・SQL Server監視
・ラディウス監視
・IMAP監視
・LDAP監視
・SNMP監視
・TRAP監視
・コマンド実行監視
・winコンテンツ改竄監視
・メモリ監視
・ディスク監視
・Inode監視
・トラフィック監視
・ロードアベレージ監視
・プロセス監視
・内部ポート監視
・Hosts.Allow監視
・ログインユーザー監視
・Rootkit監視
・コンテンツ改竄監視
・winサービス監視
・winCPU監視
・winメモリ監視
・winスワップ監視
・winトラフィック監視
・winディスク監視
・winイベントログ監視
・winパフォーマンスカウンタ監視
・winプロセス監視
・放置ファイル監視
・Logサイズ監視
・Logキーワード監視
・カスタマイズ監視
・チャット監視
・ログ詳細監視
・CPU監視